俳優、小沢仁志(58)の主演ドラマ「列島制覇-非道のうさぎ-」(内田英治監督)が、U-NEXTで配信中だ。レンタルビデオ隆盛期に「Vシネマ」というジャンルを確立した東映ビデオが手掛けた新感覚のアウトロー作品で、全8作。
長い刑務所生活の中で合唱の魅力に取りつかれた武闘派ヤクザの主人公(小沢)が、服役を終えて極道と合唱道の二足のわらじを履くというストーリー。湘南乃風の若旦那こと新羅慎二(45)や元宝塚スターで女優、真飛聖(44)ら個性派キャストに加え、2代目ミス夕刊フジ子オーディションのファイナリストたちもエキストラ出演している。
このほど都内で開かれた配信記念舞台あいさつで「医者から階段落ちや車にはねられるのはOKだけど、歌と踊りは止められていた。おかげで寿命が縮んで、髪の毛も真っ白になっちまったよ」とジョークを飛ばした小沢。“顔面凶器”と呼ばれるコワモテで数多くのヤクザ作品に挑んできたが、歌を披露するのはいつもと勝手が違ったようで、「歌の合唱だけじゃなく、クセの強い役者たちの芝居の合唱も見てもらえたら」とアピールした。
一方で、拳銃さばきなど持ち前のアクション技術とすごみは同作でも健在だ。日頃からトレーニングに余念がないのかと思い、イベント後のインタビューで質問すると、「仕事のためにはやらないよ。トレーニングするのは、若い姉ちゃんと海に行ったときに父親とかパトロンとかに見られたくないから」とキッパリ。「俺の不純な動機に仕事がついてきているようなもんだ」と笑った。
配信ドラマというジャンルについては「ありがたい」と好意的で、「レンタル店では手に取りづらい作品が、どこからでも見れるわけだからね。ラッキーだと思っているよ」と喜んだ。